2009年10月07日
速読読解国語講座
台風も近づく夕暮れ時に、私のところにやってきた中学生のS君と国語の入試問題を解いてみました。
問題文の中に、
「人間は同じことばを使って、それぞれ少しずつちがったことを表現し、少しずつちがったことを考えている。まったく同じことを表現したり考えたりしているのではない。」
という一節があった。
それを視てS君曰く、「これっていつも先生が言ってることやなあ」
私。 「そうだね、だからこそ人は自分の思いやイメージをわかってもらおうと言葉を選び、工夫をするようになったんだ。」
S君。 「それが比喩などの表現技法を生んだんだね。」
私。 「その通り。でも表現力をつける前に、言葉によって呼び起こされる自分のイメージを持たなければね。必要なのは経験だ。言葉はイメージを呼び起こす引き金でしかない。イメージに結びつかない言葉だけをたくさん覚えても何の役にも立たないよ。そんなのは、一問一答式のレベルの低い問いに答えられるだけだよ。」
国語の入試問題を解くときも、問題だけ解いたりはしません。それはおまけ。
経験値の少ない小中学生(高校生もだけど)にとって、問題文も大切な出逢いです。
問いに答えるために部分部分を読んでいくのも必要だけど、文章全体で伝えたいことを受けとめる方がもっと大事。
実際、某有名私立高校の成績上位の生徒さんも何名かみさせていただいていますが、数学の問題なら大学入試問題もほぼこなせる生徒さんでも、文章の大意をつかむのは苦手な人が多いです。
雨が強くなってきました。
続きはまたの機会に。
問題文の中に、
「人間は同じことばを使って、それぞれ少しずつちがったことを表現し、少しずつちがったことを考えている。まったく同じことを表現したり考えたりしているのではない。」
という一節があった。
それを視てS君曰く、「これっていつも先生が言ってることやなあ」
私。 「そうだね、だからこそ人は自分の思いやイメージをわかってもらおうと言葉を選び、工夫をするようになったんだ。」
S君。 「それが比喩などの表現技法を生んだんだね。」
私。 「その通り。でも表現力をつける前に、言葉によって呼び起こされる自分のイメージを持たなければね。必要なのは経験だ。言葉はイメージを呼び起こす引き金でしかない。イメージに結びつかない言葉だけをたくさん覚えても何の役にも立たないよ。そんなのは、一問一答式のレベルの低い問いに答えられるだけだよ。」
国語の入試問題を解くときも、問題だけ解いたりはしません。それはおまけ。
経験値の少ない小中学生(高校生もだけど)にとって、問題文も大切な出逢いです。
問いに答えるために部分部分を読んでいくのも必要だけど、文章全体で伝えたいことを受けとめる方がもっと大事。
実際、某有名私立高校の成績上位の生徒さんも何名かみさせていただいていますが、数学の問題なら大学入試問題もほぼこなせる生徒さんでも、文章の大意をつかむのは苦手な人が多いです。
雨が強くなってきました。
続きはまたの機会に。
Posted by ShiN at 19:39│Comments(0)
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